コラム

本で床は抜けるのか

2017.02.08

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私事(わたくしごと)ですが、「趣味は?」と聞かれたた時の答えのひとつとして「本を買うこと」があげられます。
通常は「読書」というべきなのでしょうが、どうも正確に心情を見直すと「読むこと」以上に「買うこと・収集すること」に快感を感じているようです。
買うにあたって本の内容はもちろん最重要ですが、その本から発せられる“存在感”に魅力を感じ、所有することに欲求が働くのです。
なので基本、文庫本はあまり買わない。本は捨てない、売らない。
つまりわが家の本の収蔵面積は増え続けているわけです。
どこかで何か対策を決断しなければ、いづれキャパに限界がくる、と思っていたところ、こんなタイトルの本が目につきました。
「本で床は抜けるのか」西牟田靖(著)/本の雑誌社(1600円+税)
ノンフィクション作家である著者。職業柄、資料も含め、膨大な量の蔵書を抱えています。仕事場として木造アパートの二階に四畳半の部屋を借ります。ところが、あっというまに床いっぱい、本で埋め尽くされてしまいました。そこで著者が感じた不安…「床、抜け落ちないよね?」
SNSを利用し「本で床が抜けた人っています?」と呼びかけたところ、続々と体験者、同じ不安を持つ人の反応が返ってきました。
「じゃあ取材してみよう」というのが本書の内容です。
 
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どこまで本は置けるのか
 
前半で、「床抜け」に対する一級建築士の見解が書かれています。要約すると…
・一般的な住宅の積載荷重は180kg/㎡。(1平米に180kgまで耐える設計)
・本棚の幅80㎝×奥行き30㎝と仮定して0.24㎡。よってこの本棚には43kgまで置ける。
・(仮定)1冊2㎝、250gとして1段40冊×0.25kg=10kg。4段で40kg。
・これに本棚の重さも加えると50kgとなり、43kgを越えてしまうので荷重超過となる。人が近づけばさらに…。
ただし、180kg/㎡とは、部屋全体の平均荷重計算なので、壁際と部屋の真ん中では耐荷重は違う。(部屋の真ん中は弱い)
・建築時は基準通りでも、古い木造では梁、根太、床板が腐食している場合があるので、その限りではない。
 
ちなみにコンクリート住宅であっても積載荷重の設計基準は同じ(180kg/㎡)です。
荷重をコンクリート床という面で受け、腐食もしないため、木造と比較すると安心ですが
床板とスラブの間に空間がある場合は、床板が抜けるということは可能性としてあり。
 
数字が出てきて、ちょと面倒な話になってしまいましたが、この「本で床が抜けるのか」は、そんな堅い話ばかりではありません。実際に本の重みで床を抜いた人の話や、数十万冊の蔵書を持つ人の話、故人の残した蔵書の処理に困った人の話など、本好きにまつわるディープな世界が垣間見れて、とても興味深い内容でした。
 
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by: RCスタイル札幌 スタッフ

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