RC住宅に暮らす

沖縄はなぜ鉄筋コンクリート造ばかり?

2014.03.13

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 沖縄に行ったことのある方ならご存知だと思いますが、沖縄の住宅はほとんどコンクリート住宅です。調べてみると木造系は約1割しかありません。その理由は?

「台風が多いから」「シロアリ被害があるから」。確かにそうなんですが、あまりに極端な数字ですよね。で、疑問に思って真剣に調べてみました。

 琉球大学環境建設工学科の小倉暢之教授が「戦後沖縄の近代建築における地域性の表出」という論文で、沖縄の住宅の歴史について詳しく述べていました。以下、そこからの要約です。

 

 戦前(1941年以前)の沖縄は、伝統工法の木造住宅が主流で、職人集団がその建築にあたりました。建築資材も地元産の木材が用いられていたといいます。しかし太平洋戦争が勃発。

優秀な職人と大量の資材が戦渦の中で失われてしまいました。

 

 戦争が終わった1940年代後半、復興にあたり、廃材を集めてつくるバラック住居も多く建てられましたが、瞬く間にシロアリの被害を受けることになります。また、この時期不幸なことに大型の台風が頻繁に沖縄を襲い、アメリカ軍施設も甚大な被害を受けました。

これにより米軍は膨大な予算を使い、施設の鉄筋コンクリート化を行います。このアメリカの国策が、沖縄におけるコンクリート建築普及の重要な要因のひとつとなりました。アメリカ側が主導するかたちで建築工事に携わった地元業者は、どん欲に当時先端のコンクリート建築技術を習得したといいます。

 

 1950年、本土との貿易が再開され、建築資材も沖縄に入るようになり本格的木造建築が都市部を中心に建てられましたが、それらの多くも台風による深刻な被害を受けます。

 

 そして1959年、琉球政府は、いよいよ本格的なコンクリート建築の推進に乗り出します。その一環として木造よりも有利な融資政策も始まりました。それは木造より返済期間が長く、融資額も多く借りられるというものでした。この政策こそ、一般住宅のコンクリート化を急速に推進する大きな効力があったといいます。当然、学校、郵便局、公民館などの公共建築もコンクリート化が進み、沖縄の建築業界はコンクリート造の生産体制が中心になっていったのです。

 

 つまり台風やシロアリ被害を受けて、米軍が鉄筋コンクリート建築の技術を持ち込み、当時の琉球政府が強く推進した。というのが「沖縄は鉄筋コンクリートばかり」の答えでしょうか。

 

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 ちなみに1964年に開催された東京オリンピック関連の建設工事には、沖縄の鉄筋コンクリート建築技術者が大勢力を貸したそうです。

 

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by: RCスタイル札幌 スタッフ

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